ファッションディレクター山口壮大が着物を日常に取り戻す「KORI-SHOW PROJECT」2021S/S COLLECTION
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ファッションディレクター山口壮大が着物を日常に取り戻す「KORI-SHOW PROJECT」2021S/S COLLECTION


ファッションディレクター山口壮大が KORI-SHOW PROJECT(コリショウ プロジェクト) 2021 S/S Collection "うつつ” をRakuten Fashion Week Tokyoで発表した。


山口は、千年以上も日本の暮らしに寄り添い、ただの”着る物”という文字通り誰もが纏っていた着物が、洋服を着るようになった、たった数十年で日常からかけ離れてしまったことを憂い、このプロジェクトを企画。


機能が優先される味気ない現代の生活に、この情緒溢れるエコロジーな装いを繋げられたら、どんな美しい佇まいが宿るのか、という問いに対してのムービーを今回のFashion Week Tokyoで発表した。タイトルは”うつつ”=現つ/虚つ


四畳半の部屋をファッションショーの舞台に見立て、過去と現在を想起させる芸者とモデルがヘアメイク、フィッテング、アクションという流れでショーを表現した。


過去の所作を表現するモデルに、日本で最大の流派を誇る日本舞踊花柳流師範の花柳凛を、現代の所作を表現するモデルに、モトーラ世理奈を起用。


戦後作為的に生み出された厳格なルールに縛られず、本来は自由であった着物の着こなしを目指し、モトーラ世理奈には、時代に応じたトレンドがシームレスに繋がるよう、錚々たる日本人デザイナーのVintageアイテムとともに着物がコーディネートされた。


今回のムービーでは、目には見えないが人々が過去も現在も感じる着物の”佇まい”の情緒を、AI(機械学習)を用いて可視化することを試みた。


「今こそ過去を見つめ直し、伝統文化を持続可能にする、ファッションの可能性に手を伸ばしたい」「着物を日常に取り戻すことは、自分の使命のように感じる」と語った山口壮大。彼の挑戦が新たなスタートを切った。


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