KIDILL 2027年春夏コレクションをパリファッションウィークで発表
- 1 日前
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KIDILL 2027年春夏コレクションがパリメンズファッションウィークで発表されました。
タイトルは「CHAOTIC DISCORD」
デザイナー末安弘明は2027年春夏コレクションにおいて、ここ数シーズンフォーカスしてきたパンク、アニメ、原宿などの直接的なカルチャーの記号やグラフィカルな総柄、思想を共振させてきたコラボレーションを意図的に手放し、パターンワークと、服地そのものへの特殊加工に焦点を当てました。けれども、この一連のデザイン、手の動きと視点は、逆説として、末安の身体に深く染み込んでいたものを露わにすることでもあったと言います。
「思えば、KIDILLを12年以上もやってきた。恥ずかしげもなく言うならば、ようやく、服そのものの奥深さに向き合いたいと思っているのです」と、デザイナーは静かに語ります。
構造と素材の探求、そこに末安のクラフトワークが加わることで全く新しい世界が広がります。
パターンの構造に複数のダーツを仕込んだジャケット、パンツ、シャツは、シルエットの歪みを繰り返してうねります。デニムのセットアップやスウェットに展開される一連のクラック塗装は、約300個の安全ピンによってカットアウトを縫合した上に、割れる塗料で多層的にコーティングしたもの。着用と経年とともに塗膜が剥がれ落ち、内側に潜んだバッヂやディテールが徐々に姿を現していきます。それらは時間軸を内包した服とも言えるでしょう。
タータンチェックは、原寸を大きく逸脱したスケールで、あえて柄を崩したパッチワークとして再構成され、さらにそれを折り畳むことで、シルエットの内側にも二重のズレが刻まれていきます。シャツ、Tシャツ、デニムに登場する独特の表情は、フライヤーを思わせるグラフィックを印刷した紙をシリコンラバーで被膜し、服に貼り付ける手法。剥がれた箇所から、また別のシルクスクリーンが現れる“層”の構造を持ちます。
タイトルである「CHAOTIC DISCORD(不一致、不協和音)」は、KIDILLにとって、現代をカオスとして俯瞰したものではありません。「正当性や真正性からの能動的な脱却。そう言うともっともらしいのかもしれないが、自分でもこの形や状態が綺麗なのかどうかわからない」と末安は語り、「ただ、『カオス』もまた時のなかで更新されていくものです。かつて街にカオスとして現れた表現が、いつの間にか『クラシックなユニフォーム』として収まり、それが答えのように見える瞬間を肯定する気はありません。まだ、服の中に、謎や秘密を込めていたいのです」と続けました。
2027年春夏は、デザイナー末安が、まだ自分でも答えを出していない、新たな『カオス』を模索したコレクションと言えるでしょう。









































































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