rurumu: (るるむう)2023年春夏は夢をテーマに原点を見つめ直したコレクション
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rurumu: (るるむう)2023年春夏は夢をテーマに原点を見つめ直したコレクション

rurumu:(るるむう)が2023年春夏コレクション"The state of flow"をランウェイショーで発表した。


今回のコレクションはデザイナー東佳苗がブランド「縷縷夢兎(るるむう)」を始める以前から題材としてきた「夢」をテーマに表現された。


ハンドニットを軸としたクリエーションで、若い女性たちから「ゆめかわいい」と熱狂的な支持を集めた「縷縷夢兎」を経て生まれた「rurumu:」

「rurumu:」では「縷縷夢兎」の代名詞ともいえるピンクと水色の組み合わせなど「ゆめかわいい」といわれていた要素を、どこか意識的に封印してきた感のあるデザイナーが「夢」をテーマにした今回のコレクションでは原点回帰で取り入れてきた。


コレクションのタイトルになっている"The state of flow"(覚醒状態)は目覚めている時に起これば、別の人間に生まれ変われるような奇跡の瞬間だ。この覚醒状態に近い状態を人は夢の中で作り出している。それはいわゆる現実逃避であるとも言えるだろう。


デザイナー東佳苗は目覚めている状態で限りなく夢と同化することが活動の根底にあるという。彼女にとって夢を見ることはインプットに他ならず、現実において覚醒状態を作り出すことは自己の能力を解放し、高めることにつながる。覚醒状態とは自分を信じ、顧みることで引き起こされる。


これまで辿ってきた道筋をデザイナー自身が振り返ることで自らの強みを再確認し、己を信じ、ファッションに対する初期衝動からこれまでの経験、その全てを吐き出したようなコレクションを今回披露した。まさに今、「rurumu:」が覚醒状態を迎えたと言えるだろう。



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