MIKAGESHINが2022年春夏コレクションをRakuten Fashion Week TOKYOで発表。
コレクションタイトルはSecession: BUNRIHA
今から約100年前、1920年に日本建築界に強烈なインパクトを与えることとなった
新星達「分離派建築会」が「建築は芸術ではない」という『建築非芸術論』に反発し、旧態依然とした世代による体制からの脱却と、建築の芸術性・美学を、日本で初めて主張しまして、新しい時代を切り拓こうとしました。
コレクションは、新しい可能性を切り拓いた分離派建築会の信念や、 その蒼さ
ゆえに尊い誠実な美学に、デザイナー進美影が感銘を受けてスタートしました。
分離派建築の特徴である”都市と田園“、”彫塑的なもの“を2大キーワードにし、
同じく新しい時代を切り拓くための意志表示的なコレクションとなっています。
例えば、デザイナーによる手描きの田園柄テキスタイルは都会的なものと織り交ぜら
れたり、流線的なシルエットと布のシャーリングで彫刻的なボリュームを平面的な布
に落とし込んだり。それらが、作り込まれた日本の織物と合わさることで、重厚且つ詩
的なコレクションを構成しています。
そして、“建築の芸術性の回帰”と同じく、“ファッションの芸術性の回帰”も、 今作の
重要なテーマの一つです。 ファッションの芸術性に救われてきたり、命を削る思いでものづくりをしたりしているからこそ、もう一度、その意匠やアート性を人々が純粋に楽しめるようにしたい。
その一心から、コレクションでは環境に配慮した素材やジェンダーフリーな表現を大前提としながら、ブランドの真髄であるデザインの創造を深化させました。
あらゆることが、わざわざ特別視されず”当たり前”とされる世界になるように。
ファッションに、自由な芸術と幸せをというデザイナーの想いが込められたコレクションです。
Designer: Mikage Shin
Show Direction: Shige Kaneko (SHIGE KANEKO Co.,Ltd.)
Show Production: Rei Yuzurihara (SHIGE KANEKO Co.,Ltd.)
Show Music: Hiroki Baba (Qings)
Visual Art: Shun Okamoto
Styling: Mikage Shin (MIKAGE SHIN) RIKU OSHIMA
Casting: Kosuke Kuroyanagi
Hair & Make Up: Kenji Toyota (SHISEIDO)